a.年表にして見ていきましょう
まず、戦後の日本国内市場とマーケティングの変遷
(JECCICAジャパンEコマースコンサルティング協会より)
1950年代後半〜1970年代前半 市場拡大期(Product out) マーケット自体拡大
1970年代後半〜1990年代前半 市場成熟期(Market in) マーケットシェア獲得
1990年代後半以降 市場飽和機:衰退期(Customer Centric) 顧客シェア獲得
→ダイレクトマーケティングへ
(個々の見込み客に購買促進を促す手法)
現在 デジタルマーケティングが重要視
詳細に見て見ましょう
1994年 AT & T が 雑誌に初めてバナー広告を掲載
当時は検索エンジンがなく、掲載アドレスをもとにアクセスしていた。
電話と同じですね。
1990年後半 検索エンジンサービス開始
webマーケティングの本格的なスタート → ディレクトリ型検索エンジン
1998年 Googleがロボット型検索エンジンを発表
→ SEO対策のwebマーケティング手法が発達
2002年 GoogleやYahoo!はリスティング広告=検索連動型広告サービスを開始
2000年代 楽天市場やAmazonなどのネットショッピングが始まる。
個人ブログやメールマガジンなどが普及し出す。
→個人メディアに広告を貼るアフィリエイト広告も活用される。
→集客のためのチャンネルの増加
2006年 Twitter Facebook 一般向けサービス開始
2007年 初代「iPhone」の誕生
→スマートフォンの普及
→SNSと共に、巷のコミュニケーションや情報入手のあり方の変化
一方、効果測定や対策手段の歴史は以下の通りです。
2000年代初期頃
アクセス解析ツール・LPO(ランディングページ最適化)・EFO(エントリーフォーム最適化)のためのツールなどが次々と開発された。
コロナ禍(2020年)からの世の中の動向
パンデミックによる変化は、新たなチャレンジとなった。
変化の加速に伴う、迅速な対応により、信頼の獲得と協働顧客への繋がりの拡大へと舵が取られている。つまり、新たな指針の公開である。
ちなみに、私は学生の1985年頃卒業論文で「被服内気候」をテーマにして、気候室でのデータ収集、解析、評価を行っていました。
先輩方は入手したデータを手入力で解析していたところを、プログラムの改善にて、
自動収集解析の実施まで自動化を行い、評価していました。
その後、友人から「モジュラー」をつけると「繋がれる」との話があったことを覚えています。
では、経済学的には、どのような経過を辿っているのでしょうか
b.ノーベル経済学賞の歴史
2007年 メカニズム・デザイン理論
三氏授与
レオニード・ハーヴィッツ米ミネソタ大名誉教授、
エリック・マスキン米プリンストン高等研究所教授、
ロジャー・マイヤーソン米シカゴ大教授。
→この理論の実現への実践である「マーケット・デザイン」という新分野の注目が高まる。
2012年 マッチング理論
アルヴィン・ロス教授
ロイド・シャプレー教授
ゲール教授とシャプレー教授の不倫や離婚の危険をなくす組み合わせを探す方法をアルゴリズムを用い抽象的な数学理論で示した。
一方、ロス教授はこの理論の経済学的な価値に気づき発展させ、「研修医マッチング制度」をアルゴリズムを用いて発表した。
このように、ゲーム理論の応用分野である「マッチング理論」の研究成果(功績)が認められた。
機能 失敗 修正の過程を理解し、市場がより良く機能するアルゴリズム(決まった結果への作業手順)開発を行い実装。現場での活用に至り、成果が評価され受賞となる。
2020年 オークション理論
ポール・ミルグロム氏とロバート・ウィルソン氏に授与
授与理由:「オークション理論の発展と新しいオークション形式の発明に」
オークション理論の分析ツールはゲーム理論
「新しいオークション形式の発明」は、
電波の様々な周波数帯を同時に売る時に使われている方法。
「オークション理論の発展」の解説
オークションはGoogle広告スポット時、eBay購入時などに使用されている。
これらの共通点は、需要量が供給量を上回っていることだ。
この時、売手は高値をつけたい。買い手は安く購入したい。
買い手はルールにより安く入札するが、問題は、その値が他の入札者の行動に依存する事。
オークションでは、入札者は互いの行動から入札額を決定する。
結果、一番価値を感じている人に渡したか?売り手の利益?を
分析するのが、オークション理論。
伝統的な経済学では市場や社会制度を「与えられたもの」としてその働きを分析していた。一方、マーケット・デザインは経済制度を「設計するもの」と考え、
現実の制度設計を提案・実装しているのが特徴的である。
では、現在における webマーケティングの重要性について考えてみる。
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